アイビーメディカルインフォメーションシリーズ >乳がん検診の落とし穴
検診は「費用対効果」が求められる
なぜ乳がん「検診」ではマンモグラフィーが推奨されるのでしょうか? それは,エコーではほんの小さなしこりでも検出しやすく,がんでなくても「異常」と判定されることが多いからです.検診の費用は国や自治体が負担することが多いのですが,異常と判定すれば追加の検査すなわち余分な医療費が発生します.そして,総体的に必要となる医療費(費用)が増加する割には発見できる患者(効果)が少ない,という結果になってしまうのです.その点,マンモグラフィーでは異常と判定されることが減るため,「費用対効果」がよい,ということになります.
エコーは“ひろい出し”に優れるやさしい検査
「自分は乳がんではないか」と心配している30~40代女性はどうすればよいでしょうか.国や自治体が求める「費用対効果」を理解し,時々「見落とし」があってもいいでしょうか.
もちろん,エコーも万能ではありません.マンモグラフィーではわかってもエコーではわかりにくい乳がんもあります.しかし,病変を広くひろい出すことのできるエコーは,とくに「しこりが気になる」という30~40代の日本人女性には大きな武器になります.放射線も浴びず,保険適用で自己負担額1000円ちょっと,という,やさしく手軽な検査でもあるのです.